LJS〜ラブジャンキーシンドローム〜
「ほんとっ?じゃあすぐ降りるね!」
到着を知らせる、彼からの電話を切って…
マンション下の駐輪場に急いだ。
付き合ったばっかで、まだドキドキしながら、そこを目の前にすると…
一斉に注目を浴びる!
うわっ!なんなの!?
このイケメン集団わ!!
思わず面食らって立ち止まる私に、
「怖がんなくていーよ?
こいつらヘビヴォの仲間ァ」
そう笑う、彼氏の松山隼太(まつやまじゅんた)
ヘビヴォってゆーのは、彼がリーダーをしてるチーム…
Heavy Voiceの通称。
「莉愛(りあ)の大事な単車だからねぇ。
ちゃんとしたくて、ヘルプに呼んじゃったんだけど、いい?」
「うん!ぜんぜんいーよっ?
むしろっ、なんかすごい、っありがと!」
緊張感たっぷりな私を、
隼太がフッと、妖艶な笑顔で包む。
それもドキッ、なんだけど…
てゆっか!
いつまで注目してんの〜ッ!
仲間のイケメン3人を前に、視線がフヨフヨ落ち着かない。