LJS〜ラブジャンキーシンドローム〜
カツくんは、モールスタッフにも人気があるようで…

休憩所でも、チラチラと視線が飛んでくる。



当の本人はお構いなしで。


「せっかくリアさんが参加するよーになったのに、ここんトコあんま絡めなくて寂しかったっすよ〜!」

相変わらず甘え上手な言動。


そう思うなら売人やめなさい!

とは、心の中でしかツッコめない。



「明後日は参加するんすかぁ?
つっか、知ってます?誕生会」


「知ってるけど…
参加はしないかな…」


「あ〜、高いっすもんね。

奏曲さんの誕生会だし、本人がおごるのもヘンですしねー」


「…

なんで奢るって話に発展するの…?」


私、そんなガメつく思われてるワケ!?



「だって奏曲さんリッチっすよっ?
会費2割バックが入るんで!
マジ羨ましっすー。

それに、前リアさんが怒って帰った時の飲み代も、俺が払うって出してたんで」


聞き捨てならない後半に…

思わず固まって、口に入れかけたタコ焼きがポロっと落ちる。


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