LJS〜ラブジャンキーシンドローム〜
「莉愛が戻って来たら、話そうと思ってたんだ。
つぅか、俺にバレても事が大きくなってないだろ?」
さっきの話が聞こえてたようで…
そう不敵な笑みを向けられたカツくんは、バツが悪そうな笑顔で誤魔化す。
「…オマエには敵わねぇよ」
奏曲は情けなさそうに苦笑して。
「お前が体張って守ったから、出来た事だろ?」
一生は少し羨ましそうに瞳を細めた。
そして私は…
「ちょっと待って…
今の話からして、奏曲の傷…
私の所為なの…?
ケンくんの邪魔して、私を助けたから…
その落とし前、って事?」
「…っ、タバコ買って来る」
すかさず逃げる奏曲。
それは認めたも同然で…
慌てて呼び止めるも、知らんぷり。
「…奏曲のケガ、酷かったの?」
"しっかり"落とし前をつけたとか…
ヒロ曰く武闘派で、自称ムキムキのケンくんに…
不安が加速する。
「…まぁでも、アイツもヤンチャしてきてケンカ強かったから、上手く受け身取ったみたいで、そんなには…」
濁された感じの答えで、ますます不安が増大する。