LJS〜ラブジャンキーシンドローム〜
作業途中、買って来てくれたお弁当での晩ごはんを挟んで。



「色はどーする?」


「えっとね、白ベースにタンク色のラインを入れたいんだけど…」


そんな会話をしながら…

この地味で単調で疲れる、延々と続く粉まみれの作業を繰り返す。


慣れているのか奏曲は苦にした様子もなく、むしろどこか楽しそうに進めてる。



だけど私は…

昨日も遅くまで飲んでたワケだし、
今日は祝日で仕事も忙しかったし。


それは言い訳と言われても…

眠くなってきた。



徐々に会話も減って、うつらうつらしてると…


「ヘタな傷入ったら面倒くせぇから、ソファで
休んでろよ」

その有難いお言葉を受けて…


眠気に流されるまま、素直に甘えた。






何時頃か…

途中でふと目を覚ますと…



奏曲はまだ、ひたすらその作業を続けてて。


自分のバイクだし、しかも自ら手伝うって公言した手前、起きなきゃ!

とは思うものの…


まだ眠くて、ただぼんやりそれを眺める。


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