LJS〜ラブジャンキーシンドローム〜
「なになにっ?何したのっ?
どんな動き!?」


「…っ、うっせーよ!バーカ!
さっさと作業しろよ!」


「っ!
そっちがなッ!」


相変わらずなこの男に、軽くカチンしつつも…楽しい。




それから気持ちを切り替えて…
なんとか終わらせた養生作業。


約束通りハンドクリームを、マッサージするようにその手に塗り込む。



滑らかに重なる、肌とお互いの熱に…

なんだかヘンな気持ちになって来て…


それは奏曲も同じなのか、微妙な空気が流れる。



ヤバい…無駄にエロい…


自分でやっときながら、だんだん耐えられなくなって…

その矢先。



「もーいーって!!オマエ変態か!?」

無下に振り払われる。



なにこの善意が仇となってる感じ…

勝手に痴女扱いな状況に…傷つく。




そこで今日の作業は終了で…


明日と明後日は遅番な上に、
本塗りは任せられないらしく、

1番楽しみだった作業は奏曲にお願いする形で、手伝いの幕も閉じた。



強制送りの車内。

楽しかったこの2日間を思って…


なんだかやけに、寂しくなった。


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