LJS〜ラブジャンキーシンドローム〜
塗装の事、口止めしたのも…


一生がヤキモチ妬くからじゃなくて、
余計な心配かけない為なんだろうし。


もしかしたら喜んでる私を待たせない為にも…
塗装までストップかけられないようにしてたのかも。




私はいつでも良かったのに…

無理して今する必要なんかなかったのに!


身体の事隠したいなら適当な嘘で誤魔化して、塗装を先延ばしすればいいだけでしょ!?



なんでいつも…

自己犠牲で助けてくれるの…?


奏曲の方が、よっぽどお世話ロボットじゃん!



誰にも執着なんかしないクセに…






久しぶりの掃除なのに、全然身が入らないまま…


時間を迎えて、悶々とした気持ちでカーサービスを訪れた。



だけど。


すでに休憩所の前に用意されてる、
完璧なまでに仕上げられた愛車を映して…


心が感激に奪われる!




「イイ感じだろ?」

工場から出て来た奏曲が声かける。



「うんっっ!理想通りっ!本物みたい!!
すごーい奏曲っ!プロみたい!!」


「ヤ、本物のイミわかんねぇし…
一応、プロだけどな」


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