LJS〜ラブジャンキーシンドローム〜
興奮冷めやらぬ所で。


何かの途中だったのか、奏曲は工場に呼び戻されて…

「中、入っとけよ」って休憩所を示して去って行った。



だけど私はエストレヤに見惚れて、
暫しうっとり眺めてると…

帰り際の作業員に声掛けられる。



「いい出来でしょ?
アイツ、めちゃくちゃ頑張ってたからね〜」


「はいっ!とっても!感動的です!!」

後引くハイテンションで応えるも。



「ハハ…
でもまぁ、あばらヤってるからあんま無理させないでね〜」

去りながら落とされた言葉に…


ショックが走る。






休憩所で佇む、その最中…


クシャミをして、うずくまってた奏曲を思い出す。



いつもバカバカって…

バカなのはどっちよ?


ずっとそんな身体で、私の為に…




もうっ…なんなのこの人…!



胸が苦しくて、苦しくて…


もう涙が、崩れ落ちそうだよ…




ー泣かすために守ったんじゃねぇよ…

オマエは笑顔で居ろよー


不意に頭を掠めた言葉。




そうだったね…


わかったよ、奏曲。


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