LJS〜ラブジャンキーシンドローム〜
「ワリ、待たせたな?」
「んーん、ねぇ、奏曲…
塗装、ありがとう。
すっ…ごく、嬉しいっっ!」
心の限りが伝わるように…
飛びっきりの笑顔を咲かせた。
奏曲は、僅かに見開いた瞳で固まって…
「バーカ」って、同じくすごく嬉しそうにほころんだ。
「それでね?
やっぱり、施工代はちゃんと支払いたいんだけど…」
「…あァ?
フざけんなよ、
俺がやるっつっただろ?」
途端、不機嫌な顔になる。
「…っ、そーなんだけど…
ちょっと手伝っただけでも、こんな大変な作業だとは思わなかったし。
それにこの仕上がりは、タダでして貰えるような価値じゃないよ!」
「金出すならやんねかったよ!
オマエ、ダチの気持ちムダにする気か!?」
「そーじゃ、ないけど…
じゃあさ、代わりに何か出来ないかな?
私も奏曲の役に立ちたいよっ」
「しつけぇな!なんもねーよっ!」