LJS〜ラブジャンキーシンドローム〜
「ひどっ…そんな役立たず?
何かあるでしょ!なんでも言ってよ!?」
収まらない気持ちをぶつけるように、その左腕にしがみつくと!
「くっつくな!気遣うな!
つか、逆にうぜえ!」
暴言と共に振り払われて…
撃沈する。
こんなに助けてくれる奏曲に対して、あまりの無力さと…
拒否されたショックで…
抑えてた涙まで甦ってきた。
「ごめん…
だけど私だって、奏曲の事喜ばせたいよ…」
「…
だったら…」
瞳を潤ませる私に戸惑ってた顔が…
次第に、切なげな表情に変わって…
「キスがしたい」
囁きと同時、後頭部に回された手。
思考が、身体が…
ショートする。
だけど瞬時!
身体中に、ビリビリと警音が響き渡る。
あと戻り出来ないって…
これ以上近づいたら、もう取り返しがつかないって…!
「ちょっ、待っ…!ダメだって!!
ねっ…、奏曲っ!?」
咄嗟に、至近距離まで迫って来たその身体に、手をつい立てて…
俯き気味に顔を背けた。