LJS〜ラブジャンキーシンドローム〜
「え、バイク!?」


「ワリ、久々乗りてかったし…
あんま営業車で店ウロつくのもな」


そりゃそーだろうけど、それ以前に!


「身体っ、治ったの!?」

心配でつい、口を滑らせてしまった。



「…は?

オマエ、知って…!


マジかよ…
つか、それで俺と…」

片手で頭を抱え込んで、困惑する。



「えっ…と、うん…
カーサービスの人から、耳に挟んで…

ほんと、ごめんね…」


「…っ、オマエのせーじゃねぇし!
もうヘーキだから気にすんなよ。

つか俺も、隼太さんの件じゃ責任感じてっし…
これでおあいこな?」

そのフォローが…


私をかつてない衝撃で打ちのめす!



それでなのっ!?

責任感じて、いつも優しくしてくれたり、無理したり…

あの愛でるようなキスも、慰めだったの!?



だからその先には進まないんだ…




ヘンに期待を煽られてただけに…

あまりのショックで、とてもごはんなんて…



だけどそれでも、一緒に居たい。




もうなんでもいいよ…

隣に居れるなら、なんでも。



だってこの気持ちはもう、後戻り出来ない。


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