LJS〜ラブジャンキーシンドローム〜
なぜか奏曲まで元気ないけど…


タンデムシートから眺めるその背中が愛しくて…

信号待ち。


グリップを掴んでた手を、その腰に回して…

ぎゅっと、抱きついた。



「…っ、…寒ィか?
つか安定すっから、これからもそーしてろよ」


そう言ってくれたのが嬉しくて…

返事の代わりに、もっとぎゅっと、しがみついた。


寒いけど、寒くないよ?

奏曲が心にあったかい。



ねぇ、好きだよ。







それからはお互い、いつもの調子に戻って…

ファミレスで、食事と共に楽しく会話を弾ませた。


周りの奏曲視線は、軽く気になったけど…




「そろそろ帰るか」


今1番聞きたくないひと言と、
このまま送り届けられそうな雰囲気に…


ええっ!もっと一緒に居たいっ!
し、まだキスしてないじゃん!



「ねぇっ…!
奏曲の家に、泊まってい?」


驚きを引き連れて、呆然と固まる姿が目に映る。


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