LJS〜ラブジャンキーシンドローム〜
そんな気まずい空気も、束の間。



「掛かるの早っ!」


最近は寒くて、セルスターターでもエンジンの掛かりが悪いのに…

ましてやキックなんか、冬は30分奮闘してる人もいるのに…

なんて鮮やか!


「ったりめーだろ。
誰だと思ってんだよ?」


奏曲さまっ!



そんな奏曲さまは、やっぱり優しくて…

結局いつも、私のリクエストは聞いてくれる。




「俺、下(休憩所)のソファで寝っから、
ベッド使えよ」

なのに間違った方向へ…


「ええっ!一緒に寝ないのっ?」

「少しは意識しろよ!」


してるもん!
むしろ、しまくってるよ!



「お願いっ!一緒に眠りたいのっ…」


「オマエは鬼か!俺を殺す気かァ!?」


「殺さないよっ!どっからそーなるの!?」


「そーゆーイミじゃねぇよ!

あ〜!このクッソ小悪魔が…」


最後の呟きは聞こえなかったけど…

やっぱりリクエストには応えてくれる、
優しい奏曲。


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