LJS〜ラブジャンキーシンドローム〜

「うわあっ!」


奏曲に感電したみたいに、そこから身体中に甘い刺激がほとばしって!

それだけじゃない。


ー「ありえねぇよ」ー

過ぎった言葉が、望んでた行為にブレーキをかけた。


思わず身が怯んで、目を丸くしてると…

同じく丸い目で戸惑ってた奏曲が、誤魔化すように場を流す。



「もーしねぇよ、ケーチ!」


そうじゃないよ…

行き場のない気持ちに埋め尽くされそうで、その先に進むのが怖くなったんだよ。



「だから、そんな困った顔すんなって!」


そうじゃないよ…

なのに進みたくて、奏曲を求めてて、切ないんだよ。








首すじに残る、唇の感触は…

甘い傷痕みたいに疼いて、私をいつまでも悶えさせた。


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