LJS〜ラブジャンキーシンドローム〜
末期
そんな休日。

既に習慣化してる事務所掃除を、年末に向けて念入りに勤しんでると…


初めての!隼太さま登場!!


むしろ今まで会わなかったのは、避けられてたんじゃないかと、今更ふと思う…



そして、ガラスクロスとクリーナーを携えてる私を映して、ニッと危うい笑みを浮かべながら…

なぜかこっちに近づいて来る!


気まずくて、思わず横の壁に後ずさったら…

途端。



まさかの、隼太さま壁ドン!!



蛇顔なだけあって、蛇のように冷徹で…
だけど恐ろしいほど妖麗な瞳に見つめられ…


睨まれたカエルのように、その視線に縛られたのも、束の間。



「だからァ…

ほんとに危ない世界に、連れてっちゃうよォ?」



「っ…

行かないよっ!危ない世界には!

隼太は行ってるんだとしたら…
長居しちゃダメだよっ!」


咄嗟に飛び出した言葉。



向けられたその人は、初の驚き顔を覗かせて…

瞬時にそれは、妖麗な笑みへと変化する。


< 307 / 348 >

この作品をシェア

pagetop