LJS〜ラブジャンキーシンドローム〜

「んん…おりこぉさん。

じゃあ掃除も、今日で最後ねェ?
今までありがとゥ、莉愛…」


その瞳は、すごく優しげで。


正しく今まで、隼太の為に費やした出来事が…

全部、報われたような気がした。



心が潤んで来て、そのまま見つめ合ってると…


そのタイミングで、奏曲が事務所に入って来た!



私達の壁ドンに面食らって、立ち尽くす様子に…

隼太は挑発的な笑みを向けて。


今度は妖艶に変化したそれは、再び私を捉えて…



「でも…

そぉゆう強い莉愛は、もっと見たかったね…」


私の髪に指を絡めて、解くように撫でながら言い零す。

相変わらず、魅惑的な振る舞いの隼太…



ふと。

ちゃんと強い意思を出せてたら、まだ飽きられなかったのかな?

なんて過ぎったけど…


ようやく壁ドンを解いて、一生と仕事話を始めた状況に、ほっと胸を撫で下ろす。


すかさず。

奏曲の態度が気になって、その姿を捉えるも…


運んで来た車の鍵を一生に渡して、こっちを見向きもせずに帰って行った。



うそ、なんか怒ってる…?

まさかヤキモチ!?


って事は、ないよねぇ…


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