LJS〜ラブジャンキーシンドローム〜

とりあえず…

ステッカーを買ってくれた2人とは、ノルマの件で揉めることもなく。


レディースリーダーに頼りたくなかった私としては、一安心。




「莉愛ちゃん、1番(休憩)どーぞ〜?

そうそう!新しく出来たタコ焼き屋さんに、すっごいイケメンが働いてるの!
行ってみたら!?」


「ハハ…、お先でーす」

彼氏ばっか、のめり込むなって言いたいんだな。


とは言え、今日はそのタコ焼き屋があるフードコートでランチの予定。

今日までの割引券を使わなきゃ!




「うわ、スゴ…」


注文したら席で、出来上がりのアラームが鳴るのを待つハズなのに…

何あの人集り!


女子高生、写メ撮ってるし…

タコ焼き屋さん、そんなイケメンなの!?



隣のオムライス屋に向かいながら、チラッとその姿を覗いたら…

腕辺りの服で汗を拭おうとしながら、顔を上げたイケメンと、バチッ。


目が合って「あっ!」としたそのコは…



カツくん!



同じく驚いて「あっ!」ってなった私に、笑顔でペコッとお辞儀をしてきて…

周りが騒ぎ出す。


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