LJS〜ラブジャンキーシンドローム〜
「でもおかげでバイクに出会えて、
今じゃすっかりハマってるんだけどね!」

なんとなく静まった空気を、明るく返した。



「…ま、
オンナでイジるヤツは珍しいよな」

それに反応してくれた奏曲。



「まだイケる?」

そして一生は優しい瞳を向けて、下のコ(下っ端)が用意したクーラーボックスのお酒に手を伸ばす。


「あっ、じゃあジーマがいい!」




「あんま飲み過ぎんなよ?
急にキてゲロったら、帰り送らねぇぞ?」


奏曲の言葉に、飲み始めた私は軽く吹き出す。



「汚ねっ!
ソッコー、ゲロんなよ!」


「っ、ゲロってない!
てゆっか、送るつもりだったの!?」



今度は私の言葉に、奏曲がハッとして動揺の色を見せる。



「っ、どーせ送らせる気マンマンだったろ!」


「そんな図々しくないよ!」


「どーだか!オンナは腹黒ぇからな!」


「〜っ、だったら送んなくていーし!」



そんな言い合う私達を、一生が制す。


「奏曲!

…隼兄のオンナ、な?」


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