LJS〜ラブジャンキーシンドローム〜
「ね、あのコ!
奏曲の彼女だったの!?」


意味深なやり取りに、期待を込めて問いかけた。

だとしたら、隼太とはシロだ!



「なワケねぇだろ。帰るぞ?」

期待はすぐに打ち砕かれて…


そして戸惑う。


カツくん帰ったから残ってもしょーがないけど、帰るとか言ってないし…
送んなくていいで終わってたから。




「あ〜、…っまだ飲むか?」


振り向いた奏曲が立ち止まってる私に、ためらいがちに声掛ける。



なんか調子狂って…
だけど実際、助かるワケで。


「んーん!…あり、がと」


照れくさいけど、素直に感謝。








「ありがと!
帰り、気をつけてね」

マンション前で、借りたメットを返すと…



「…

ステッカー、あと何枚?」

突然の話題。



「えっ?あ〜…、8枚?」

多さを誤魔化すように、疑問系。



「はァ!?
…、なんでカツに聞かなかったんだよ?」


「…

別に今日じゃなくても…
いつでも聞けるし」


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