LJS〜ラブジャンキーシンドローム〜
「…、なんか…、ごめんなさい…」

バツが悪そうに呟いて、去って行った今カノ。


悪いコじゃ、なさそう…

結婚考えられてるくらいだもんね。



「ありゃ〜!
水差しちゃったよ、俺」


いや、残念がらないでー!

結果的に助かったとはいえ…
ケンくん、楽しんでたよね!?

軽く冷めた目を向けると…



「おっ!熱い視線…
お礼ならホッペチューでいーよお!」


「しないから!」



でも、お礼って…

楽しんでるフリして、
ちゃんと助けるつもりだったんだ?



「…けど、ありがと」


「言葉だけか〜い!
まっ、可愛い〜から許してやろう!」


よく掴めない人だけど…

明るいし、悪い人じゃなさそう。




「しっかし、ヒロもワルイ男だね〜!
リアちゃんを利用するなんて…
もっ、サイテーだねえ!」


ソコほじくり返さないで〜!

てゆっか、いつから聞いてたの?


もっと早く助けて下さい…


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