LJS〜ラブジャンキーシンドローム〜
「私、帰る」
一生ならともかく、こんな最低な奴らと飲みたくない。
「ちょっ、リアさん!
楽しく飲みましょーよ!?」
焦って引き留めるカツくん。
このコはそんな最低じゃない気もするけど…
リーダー(隼太)の彼女な私に"ガチで気に入ってる"なんて…
胡散臭くて、逆に引く。
「つか、今日はまだ送れねぇぞ?」
もともと送ってもらうつもりもなければ、それ以前に!
「てゆっか、奏曲なんかに送られたくないから!」
少しショックを受けたような驚き顔が映ったけど…
見ないフリした。
「ありゃ〜、怒っちゃってるよ」
ケンくんのバカにしたような言い方が、いちいち癪にさわる。
「…
ヒロの事悪く言う前に、エロ得利用してる自分を見直したら?」
瞬間。
ケンくんの瞳がゾクリとするような重みを帯びて、ドキリとした。