LJS〜ラブジャンキーシンドローム〜
「え、なに…?」

「ヤ、それでアイツ、
ここんトコ元気なかったんだなって…」



なんの事だろう…
と、ハテナ顔を向けると。



「奏曲の事だよ。

アイツとは幼馴染みでさ…
悪い奴じゃねぇよ?

ただ、女にちょっと偏見持ってて…」


「…、偏見?」


「ん。あのビジュアルだろ?

ずっとTPOとかプライバシーとかお構いなしで騒がれて来て、いつもシンドイ思いしてたからさ…

女に嫌なイメージ持つのも仕方ねぇ、つぅか…

それでだんだんドライになって…
したら状況が、だいぶマシになって…

余計、エスカレートしてってさ」



それはそれで…

ちょっと可哀想なのかも…



視線を浴びまくって仕事してたカツくんの姿とか、

その渦に巻き込まれてツラかった事とか、

奏曲だったら大惨事だろーなって思った事とかが、頭に浮かぶ。




「あとアイツ妹が居て、
同じく凄ぇビジュアルなんだけど…

でもそれを武器に男を利用しまくっててさ、そーゆーの目の当たりにして来たってのもあって…

更に偏見を強めたんだと思う」


< 87 / 348 >

この作品をシェア

pagetop