LJS〜ラブジャンキーシンドローム〜
ー「オンナは腹黒ぇからな!」ー

奏曲の言葉が頭を過る。



「まぁ、言ってた事は最低だし、
女遊びはするけど…
でもアイツは、騙したり利用したりとかはしねぇよ?

それに、反省してるみたいだし…

今回の事は大目に見てよ?」



そうだね…

それでも、"女"の私を送ってくれたり…
優しいトコも、あるもんね…



「うん…

一生は友達思いなんだね…」



「…、そーかな、
莉愛も、俺の立場なら、同じ事言ったと思うよ?」

少し戸惑ったような一生が…


なんだかすっごく可愛いんですけど!




「…あ、

噂をすれば…」


そう、窓の外に向けられた視線を辿ると…

敷地内に入って来た積載車。



沖田カーサービス…

車に記載された社名を映しながら、沖田総司を思い浮かべて、"いい名前だな"なんて思ってすぐ。


…って!まさか奏曲!?

すかさず運転席に視線を移すと、紛れもなく噂の本人。


ー「こいつ整備屋だからね〜」ー

隼太の言葉を思い出す。


< 88 / 348 >

この作品をシェア

pagetop