LJS〜ラブジャンキーシンドローム〜
そして、一生の言葉が甦る。


ー「それでアイツ、
ここんトコ元気なかったんだなって」ー



怒られ慣れてないから…

あんな事で元気なくしちゃって、
行動まで変えちゃうんだね。



あぁ…


なんって健気で可愛いのっ!




「…、なんだよその顔?」

「え、どんな顔してる?」


「…

生まれたばっかの子鹿の、立ち上がる姿見てるよーな顔…」

「ああっ!そんな感じっ!」


そのやり取りに、吹き出す一生と。



「…っ、てめっ、バカにしてんのかァ?」

戸惑いギレの奏曲。



「してないよっ!?

ね、まだ時間あるならお昼食べてかない?
私のお弁当で良ければだけど!」

なんだかテンションが上がって!


折角だからと、3つのお弁当を取り出すと…

驚いた顔で固まる奏曲。


そして一生も「莉愛、3つ作ってたんだ!?」って、驚きの声。



し、しまった…


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