許せない、だから奪ってあげる
「梓おきたー?」

「……うん、おはよ」

体に重みを感じながらも名前を呼ばれ、ゆっくり目を開く。

ちょっとだけ視線を下にずらせば、お腹にちょこんとのった優がいた。

「なにしてんの?」


「んー、ママに梓おこしてこいって言われたから!」

え、もうそんな時間なのか

「梓?あまり眠れなかったの?」

「うん、少しだけ昔のこと思い出して」

ほんと、懐かしかった。

あまり夢なんて見ないのに、、日本に帰ること意識しすぎてるんだろうか。

「そっか。よしよし。梓と鈴を傷つけたやつは、全員死ねばいいのにね!」

いつもニコニコしている優だが、実は腹黒だったりする、なんど友達を泣かせていただろうか?両手では数えきれないな。

「え、ああ、ありがとう優。ママ下で待ってるんだろ?お腹も空いたしいくか」

「いこー!」
< 5 / 7 >

この作品をシェア

pagetop