honey
付き…あ…う?


思いも寄らない言葉に、後ろからは悲鳴のような声。あたしのことを罵る言葉も混ざる



それでもあたしは、國本の顔から目を離すことができなかった


欲望に満ちた瞳


イヤラシい口元


危険だと頭では分かっているのに、体が動かない







『ちょっと、莢に手出さないでくれます』

隣に立っていた綾菜が國本の手をあたしの腕から放し、彼をにらみつける


支えがなくなったあたしの腕は、力なくストンと落ちる


そして、ようやくあたしは國本から瞳をそらすことができた

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