honey
それでも國本は話しかけてくる


『へぇ~名前サヤっていうんだ。可愛いじゃん』


可愛いなんて、言われ慣れてないあたしの頬が上昇する


可愛いって名前のことでしょっ!!


そう言い聞かすのに、顔の火照りは消えず、それがバレるのなんて絶対嫌で、あたしは黙って下を向く

そんなあたしの手を取ったのは、綾菜だった




『莢帰るよ!』


彩菜は國本を睨みながら横を通り過ぎ、あたしは彩菜の手を握りしめ、げた箱をあとにした


ふと、うしろを振り返ったとき、國本があたしを見てるような気がした





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