先生と私の六年間



まぁ慣れっこなんだけどね。


学校に近い駅 中之島 まで来た辺りで拓馬が、「なぁ、智香 この時間の電車混んでるからちょっと駅のカフェ寄ってかねぇか?」と言った。幸い私と拓馬の学校は寄り道禁止では無かったから、行くことにした。
「うん!行こ!」

駅の近くに結構おしゃれなカフェがあってそこにはいった。

「いらっしゃいませー。ご注文をどうぞ」
「んじゃ、コーヒーブラックで。智香はらどーする?」
「んーじゃあカフェラテでー。」
「かしこまりましたー」
店員さんはらなんかニヤニヤして去っていった。

しばらくすると拓馬が「ぜってぇあの店員さん俺ら付き合ってるって勘違いてんぜっ」なんて言い出して…
「えっ、なわけないじゃん」
私が頬を膨らますと「あー悪かったってごめんごめん。」拓馬はあっさり謝ってきた。
この時拓馬がボソッと言った一言に私は気づかなかった。

ー「俺はずっと好きなのによ…」




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