大好きだから、私は
――――――
「別れたんだ…」
有香は私の顔を見た瞬間わかったみたい。
「うん…ばっちりだよ。」
私って強がりだったんだな…なんて。
昨日の事を有香に話してると…
女の子達の甲高い声。
「きゃぁぁぁっ仁くぅん♪」
…仁がきた。
思わず私は見てしまった。
すると…目が合った。
気まずくてすぐそらした…
大好きの気持ちが溢れるから。
「仁くぅん♪」
いつも通りに仁に抱きつこうとする女の子達…
だけどいつもと違う。
「うるせぇんだよ…触んな!!」
仁が叫んだんだ。