大好きだから、私は



だけど最近は、仁の考えてる事が全然わからない。一応彼女がいるのに、女の子に優しくする。



私だけが、きっと大好きなんだ。
初めからそうだった。








*********


去年の、春。
大好きな仁に意を気して告白。



「好きです!付き合って下さい!」

「…ごめん。」



見事に振られた私は、それでもへこたれずに季節ごとにも告白する。



そして、5度目の告白。季節は冬。



「大好きで、諦めきれなくて…
つ、付き合って下さい!」

「………負けた。」


そう言って笑う仁を見て、私は振られた時以上に泣いたのを覚えている。


きっと、しつこすぎたから…付き合ってやったって感じかな?



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