大好きだから、私は
学校に行くのも帰るのもバラバラで、
デートも私から言わなきゃしてくれなくて…メールも電話も私から。
これって付き合ってるのかな??
少なくとも両想いなんて事はない。
キャーキャー聞こえる声に我慢できずチラリと仁を見てみると、周りには仁の友達もいるけれど、女の子ばかり。
真ん中で仁は優しい笑顔をしている。
私の大好きな笑顔。
私の前では見せない笑顔。
「はぁ…。」
付き合い始めて何度目かというため息をついた。
「私は好きなんだけどな…」