大好きだから、私は


―――――

ポカポカして気持ちいい屋上に
並んで座りながら空を見てた。


そして有香がポツリ話し出した。



「付き合うって幸せな事なんだよ??

自分も相手の事が好きで、
相手も自分の事が好きで…

最近、美優の笑顔見てないよ。
ずっと悲しい顔してる。」



イコール、愛されてない。
そういう事だね。


「別れなきゃだめか…
私の気持ちが大きすぎるもん…」



涙がポロポロでてくる。

有香は優しく私の頭を撫でてくれた。



「すぐには忘れられないけどね??
そのうちきっと美優にも春が来るよ。」


そう言ってニッコリ笑う有香を見て、私は決意した。ちゃんと別れるって。


ありがとう…有香。
私、頑張るね…




< 5 / 18 >

この作品をシェア

pagetop