先生、私じゃダメですか?
〈渋谷 side 〉
初めての教員生活。
緊張しながらも、
クラスの主席確認をした。
このクラスは36人。
最後の名前を呼ぶときに俺は気付いた。
”吉野 愛”
席を確認し、
窓側の席の一番後ろの子。
赤茶の髪色のロングヘア
丸目の二重
頬杖をついて窓を見つめている。
「36番、吉野……愛さん」
吉野さんは、
小さな声で目も合わせずに
”はい”と返事をした。
初めての教員生活。
緊張しながらも、
クラスの主席確認をした。
このクラスは36人。
最後の名前を呼ぶときに俺は気付いた。
”吉野 愛”
席を確認し、
窓側の席の一番後ろの子。
赤茶の髪色のロングヘア
丸目の二重
頬杖をついて窓を見つめている。
「36番、吉野……愛さん」
吉野さんは、
小さな声で目も合わせずに
”はい”と返事をした。