輝く太陽のようなきみと、永遠を。【旧ただキミ 修正中】
治らない病
【汐音 side】
目眩が収まり、落ち着いた頃私たちは学校を出た。
駅近くまで着くと、
「じゃあ、汐音また明日ね」
「うん、2人ともまたね」
駅で2人と別れ、私は病院へ向かった。
通っている病院は、学校の最寄り駅にとても近く、歩いて5分くらいでつく。
そして私はいつものように、診察を受けた。
ーーーーー…
「ーー…そっか、目眩が」
「…はい」
「…うーん、ちょっと何個かチェックしてみよっか。
……もしかしたら、進行しているのかもしれないからね」
その言葉にこくりと頷いた。
そして、あらゆるチェックを受け、
「…うん、そうだね。
…とりあえず、まず今日の目眩の件だけど
それは赤血球が減少するとね、貧血症状が現れるんだ。
例えば倦怠感、息切れ、むくみ…そして、めまいだったり。
で逆に血小板が減少すると鼻血や歯肉出血、皮下出血とかの…いわゆる、出血症状が出やすくなるのが特徴だから、
もし、この先あった場合は覚えておいてね」
と。
ーーーそう、私はある病を患っている。
ーそれは、
「……急性リンパ性の白血病に関しては十分な関連性が解明されてないから、
山吹さんの場合も、何が原因不明か分からないだ。
色々しらべてはいるんだけどね。」
「……そうですよね、」
そう。私は、急性リンパ性白血病を患っている。
急性リンパ性白血病…ALLは、
造血幹細胞からリンパ系に分かれた幹細胞…リンパ系幹細胞が、がん化した病気だ。
そもそも、リンパ系幹細胞とは成熟すると白血球の1部でもあるリンパ球になる。
そのリンパ球は、体に侵入してきたウイルスを攻撃するという免疫機能を担っている。
そして、先程先生が言っていた通り、
この病はかなり原因不明でもあるのだ。