輝く太陽のようなきみと、永遠を。【旧ただキミ 修正中】
そして、今日も少し急性白血病について聞こうと思い、
聞くと
「実は、これまでにも急性白血病に関係する様々な染色体の異常が見つかってたりしてるんだよね」
「え、そうなんですか?」
「うん。
実は、染色体が正常に見えていても、染色体に含まれる遺伝子の1部に異常が見つかる場合もあるんだ」
「……なるほど、」
そんなこともあるんだ。
知らなかった。
実は、結構独学で調べたりもしているけどやはりネットの情報には限りがあるわけで。
こうして、主治医の先生からこうやって教えてもらうとより、病気への理解力も深まるし知らなかった情報も得られるからかなり勉強になる。
「…ただまあ、何回も言っているけどこれは親から子への遺伝する病気ではないから、
自分の染色体の遺伝子の異常があったとしても親にはないから安心してね」
「はい」
「じゃあ、話戻すね。
特に成人している人の急性リンパ性白血病で最も多い染色体の異常は
『フィラデルフィア染色体ph』と呼ばれているものなんだ。
これはヒトに共通する染色体のうち9番と22番の染色体が途中で切れてて、
それぞれの切断部分がくっついてできる異常な染色体の事で
急性リンパ性白血病患者さんのうち、4人に1人にこのphが見られるの」
「なるほど……」
「ちなみに、このphがある場合はPh陽性、無い場合をph陰性というの。
そして、phからつくられる異常なたんぱく質…BCRーABLチロシンキナーゼが白血病細胞を増殖されることがもう分かっているのよ」
「…なるほど。
あ、あの…1つ聞きたいんですけど…」
「うん。何かな?」
「……えっと、そのPh以外の、異常な染色体ってあるんですか…?」
先生がその質問待ってましたかのように指をパチンと鳴らして、
「いい質問だね。
そうだね、ph以外の染色体異常としては、
4番と11番の染色体の間で入れ替わりがおこる遺伝子異常や、
7番の染色体の1部、もしくは…全部が無くなる遺伝子異常が見られることもあるわね」