輝く太陽のようなきみと、永遠を。【旧ただキミ 修正中】
そう。あれが私の彼氏である蒼汰くん。
ずっと見ていたせいなのか、蒼汰くんとバチッと視線があってしまった。
すぐハッとして、視線を逸らしたのだが、
時すでに遅し。
蒼汰くんは女の子達をかき分けて、私の元へ来た。そして、
「汐音、今日放課後開けておけよ。絶対に。これ彼氏命令な」
なんてありえない発言をして、また女の子たちの所へ戻っていこうとした。
「………」
私だけではなくその場にいた真綾達ですら口をあんぐりあけて放心状態になっている。
けど、真綾はすぐハッとして、
「…何考えてんの?あんた」
と。ギリッと蒼汰くんの背中を睨みつけたのだ。
「……別に。とりあえず、あけておけよ」
蒼汰くんは、私たちに背を向けながらそう呟いた。
そしたら蒼汰くんの横からそろりと誰かが現れた。
「えーぇ、今日はぁ、由美と遊ぶ約束でしょお?」
甘ったるい声に、キツい香水。
そして、派手なメイク。
そんな見るからにギャルぽいこの女の子はきっと蒼汰くんの浮気相手の1人。
「遊ぶっーの。話なんかすぐ終わるからな」
ギャル女を見ながら微笑む蒼汰くん。
…もう、私はこの笑顔すら見せてくれないのにね。
「ほんとぉ?じゃあ、終わったらLINEしてねー♡」
ギャル女も嬉しそうにそう呟いて、蒼汰くんの腕に自分の腕を絡めていた。
そして、ギャル女と一緒に仲良く去っていった。
そんな2人の背中を見ながら、陽菜たちは次々に愚痴をこぼした。
「…ほんと、長谷川くん最低」
「彼女の前で平然とデートの約束するとかおかしすぎるでしょ」
たしかに。一応、彼女である私の前で他の女の子と平然とデートの約束をするのはおかしいとは思う。
けれど、もういいんだ。
どうせ、蒼汰くんは私のことどうだっていいと思っているに違いないから。
「…そんな、気にしないでいいよ。蒼汰くんは、きっと私よりか他の子がいいんだから」
私がそういうとお兄ちゃんが
「……辛くなったら言えよ?
…俺も、真綾ちゃんも陽菜ちゃんもなんもいわねーから…」