輝く太陽のようなきみと、永遠を。【旧ただキミ 修正中】
『…だから、普通科と専門学科で校舎を分けているらしくて。
そもそも、専門学科のクラス編成って各学科1クラスらしいからさ』
『……そうなんだ』
『うん。
この学校、制服可愛いし、校舎も綺麗だし』
『たしかに…』
このパンフレットの表紙に写っている、この学校の生徒を見ると女子生徒たちはとても可愛い制服に身を包んでいた。
『…陽菜は、何処受けるとか決めてるの?』
『……わ、私も……ここ、受けてみようかな…』
正直言うと、どの高校を受験するか決めてもいなかった。
どっか自分に合うレベルの高校に行って、テキトーに3年間過ごせばいいと思っていた。
だからこそ、高校選びも全然してなかった。
私がそう言うと、汐音は目をキラキラさせて
『本当!?!?』
嬉しそうに私に顔を近づけた。
おやつを貰えて嬉しがる犬のような汐音。
そんな汐音が可愛くて可愛くて本当に女の子同士なのにドキッとしたし、愛おしさも感じた。
『うん…私、特にそんな高校何処にするなんて決めてなかったし…。
汐音がそこ受けるなら私も受けたいな、って』
私と汐音は成績は同じくらいのレベルだし。
『やった…!嬉しい……
あ!早速、来週の日曜日にこの学校の文化祭あるんだけど…
行かない!?』
『来週の日曜日かー。
うん、暇だしいいよ。行こうか』
『ありがとう!!!!』
こうして私は、汐音の影響でこの学校へ進むことを決めたのだったー…。
その後、この学校の文化祭や学校説明会を経て、
とあることを知った。
そのとあることとは、
この学校は私が小さい頃から通いたいと思っていた大学への進学率が高いのだ。
これを知って私は尚更、この学校で3年間学びたいと思ったのだ。
汐音と一緒に。
それから汐音と切磋琢磨しながら高校受験をのりきった。
晴れて2人とも合格し、春からこの学校の生徒になれるとわかった時は泣いて喜んだっけ。
ーーー……
それからあっという間に時が過ぎて…気づけばもう高校の入学式。
汐音と一緒に真新しい制服に身を包んで、
新しい道を歩いて、新しい校舎をくぐった。
校舎から昇降口までの道のりにはたくさんの桜並木が続いている。
桜の開花時期からもう2週間くらいは経っているが、まだ少しばかり咲いていたのだ。