輝く太陽のようなきみと、永遠を。【旧ただキミ 修正中】
そんな奴に育てられたから俺も曲がった人間になってしまったのだろう。
浮気も平気でするようになって。
平気で女の子を傷つけることを言って。
これも全部母親のせいだ。
俺はそんな母親に似た女たちに好かれることが多く、
本当に気持ち悪いという感情しか抱かない。
けど、汐音に嫉妬して欲しくて…俺はそんな気持ち悪いと思っている女たちといる。
内心、こんなやつらと話したくないしツンと鼻につく香水を嗅ぐだけで母親がチラついてイライラしてしまう。
そして、今日もー…。
「そーたぁ♥
今日あそぼぉ?」
「だめー!今日はぁ、由美とデートするんだよねぇ?♥♥」
なんとも思ってない、うざくてたまんない女たちに囲まれる日々。
内心めんどいな、と思いながらも中学の時に取得した表面上の笑顔で女たちに接する。
こいつらはちょっとでも俺がいい顔すればそれだけで満足してくれる簡単な生き物たちだから。
「ごめんね。
今日は、弟のお見舞いに行かないと行けないんだよね」
と申し訳なさそうに眉を下げながら言うと、女の子たちは
「そーなんだァ…蒼汰くん弟想いなんだね♪」
「わかったあ…じゃあ、明日はデートしてね?」
と簡単に引き下がってくれる。
…ほんっとうに、扱いやすい。
俺は女の子たちにバレないようにほくそ笑んだ。
ーーーそして、自分の教室に帰る時ふと、汐音のクラスを覗いた。
その時。
「……っ」
彼女は隣の席の男と仲良さげに話しているのを見てしまった。
花咲いたような可愛い笑顔。
本当に汐音は笑顔の時が1番可愛い。
けど、俺は…素直になれなくて。
何度も素直になろうとしたけど曲がりすぎた俺には出来なくて。
ただただ、汐音のことを傷つけることしかできなくて。