輝く太陽のようなきみと、永遠を。【旧ただキミ 修正中】
隣の席のキミ
翌日。
私は、陽菜たちより先に登校していた。
昇降口をぬけ、自分の教室へ向かうと案の定誰もいなかった。
そんな教室のドアを開け、自分の席で荷物の整理をしていると、
ーーガラガラっ
誰かが入ってくる音がした。
その音がした方を見るとそこには、爽やかな笑顔を浮かべている彼がいた。
「あれ?山吹ー?早いね、おはよう」
声の主は、そういって私の隣の席に腰をおろした。
「お、おはよう…瞬くん」
そんな瞬くんに遠慮がちに挨拶すると、
「おはよー。
あれ?今日は、1人?」
私の方を向きながら質問してくる彼に
「うん…、
今日早起きしちゃって…気づいたらいつもより1本早い電車で来ちゃった…」
と返事をした。
「そーなんだー。
オレ、いつも一番乗りに教室着くからさ~」
今日は越されちゃったな~なんて笑いながら言っている彼に私は自然と笑みが零れた。
「そうなんだ…。
瞬くんは、なにで通学してきてるの?」
「オレ?オレはチャリだよー。
俺の家、ここからそんな遠くないんだよねー」
と。
だから、少し汗をかいているのか。
彼のワイシャツは少しばかり汗で滲んでいた。
私は、思い出したかのようにリュックからハンカチを取り出して、瞬くんに差し出した。
「あ、あの……汗、良かったら拭いて…?」
スっと瞬くんの前にハンカチを差し出した。
すると彼は1度ポカーンとした顔になったかと思えばすぐハッとした顔になって
「え!?悪いよ、、、
それに、女の子のハンカチで汗ふくとか…恥ずかしいし…」
フイっと私とハンカチから視線を逸らした瞬くん。
私も負けじと
「き、気にしないで…。
は、ハンカチいつも予備で持ってるからさ…」
と、言うともう一度私の方に視線を向けてくれた。