輝く太陽のようなきみと、永遠を。【旧ただキミ 修正中】
お兄ちゃんはほんと…優しいな。
シスコンすぎるとこはあれだけど、この優しさに救われているのも事実だ。
そして、あっという間に昼休みが終わる時間が迫っていた。
「じゃ、そろそろ戻ろうか?」
「だね〜」
「うん戻ろう。じゃあお兄ちゃん、
バイバーイ」
「おー」
兄と別れて廊下を歩く。
兄も上の階へと戻って行った。
そして、教室に向かう途中で、陽菜がぽつりと呟いた。
「……にしても、長谷川くん何なんだろうね?」
「え?なにが?」
蒼汰くんなんだろうね?っていう意味が分からず、問いかけると
陽菜は呆れたかのようにはぁとため息をついてから、
「いやさ、あいつ汐音のお兄さんといるようになってから、
わざとらしく私らの前通るんだよね。
……まるで、汐音のことを気にしてるように……」
え?兄といるようになってから…?
言われてみればそうかもしれないけど、そんなの単なる偶然に決まっている。
けど、真綾も納得したかのように、
「あ~、わかる。
ホント、意味わかんない。
女と浮気してるクセに汐音のことになると、
汐音の周りウロウロして、マジむかつく」
ぇぇええ、蒼汰くんに限って本当にそれはないよ。
私本当に断言出来るもん。
なんて。2人の前では絶対に言わないけれど。
そして、教室が見えた頃に、
「陽菜〜〜!」
「有咲??どうしたー?」
陽菜のクラスメイトである女の子が駆け寄ってきた。
「次、体育らしいから急いで更衣室いこ!」
「うげっ、まじか……」
陽菜は心底嫌そうな顔をしていた。
「ほら行くよ!」
「分かったよ〜。
じゃあ、汐音と真綾また放課後ね〜」
「「おっけー」」
陽菜はクラスメイトの女の子を追うようにパタパタとかけていった。