輝く太陽のようなきみと、永遠を。【旧ただキミ 修正中】


いつまで経っても、首を横にしか振らない私を見て、2人も根負けして、


"汐音の好きなようにすればいいよ"と言ってくれるようになった。

ーけど本当はわかっている。

2人とも、私に治療を受けて欲しい気持ちは変わってないって。


だけど、私の意思が固いからそうやって私の好きにしたらいいと言っているけど…、


本当はずっとずっとそう思ってるって。


もうずっといる2人だからこそ、分かってしまうこともある。



けれど、私はずるいから…そんな2人のことを気づかないフリを続けるんだ。


気づかないフリをするのは凄く胸が痛くて辛いことだけど、こればっかりは…譲れない。



こんなずるい自分でごめんね…真綾。陽菜。



「……ぶき、……山吹!」


隣から聞こえたその声にハッとする。


「瞬くん?どうしたの?」


「いやあのさ、これさっきのお礼にって思って」



彼がそう言って渡してきたのは、学校の購買部で売っている紙パックのいちごミルクだった。


「え?そんな、いいのに…」

受け取るのを拒否していると、


「いーから!ね?

オレ、義理堅いからさ」


ね?と言いながらずいっといちごミルクを渡してくるのだから、思わず受け取ってしまった。


「あ、ありがとう……。

けど、本当にいいのに…ハンカチ返してもらうだけで…」


というか、そもそも洗って返さなくてもいいのに。

なんて言おうとしたけど、さすがにそういうのはマナーというか…常識の範疇のことでもある事だから言うのはやめた。


それに、こんな親切な瞬くんの気持ちを無下にしたくない気持ちもあるから。


「いいの!

これは、オレが山吹に喜んでもらいたくてしてるだけだから!」


ね?っと言ってクシャッと笑った彼。


そんな彼に密かに胸がドキンっと高鳴った。


ーーまた、だ。


また、さっきみたく体の体温が上昇したかのように熱くなった。



ねえ、これはもしかしてー…。


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