輝く太陽のようなきみと、永遠を。【旧ただキミ 修正中】
ーガラッ。
空き教室に入り、私はもう一度蒼汰くんに向き合った。
「……それで、蒼汰くん話って何?」
開口一番私は問いかけた。
出来れば手短に、と付け加えて。
「……最近よくいるあの男って、お前のなんなの?」
「……え?」
最近よくいるあの男……??
誰のことだ…?なんて思っていると
「今日の昼休みもいたろ。
あの男、誰?」
えっ、もしかして兄のこと?
昼休み一緒にいた男の子なんて兄くらいしか思い浮かばない。
「……え、もしかして……兄のこと?」
「え、…は?あ、に?」
まさか、兄と言われるとは思っていなかったのか彼は 戸惑った顔をしていた。
そういえば、知らないんだよね。
蒼汰くん。
私の事、何にも知らないよね。
付き合っているのに、私の事何一つ知らないよね。
「そうだよ。
私と兄の山吹一也。見たことあるでしょ?生徒会もやってるし」
「……ふーん」
いやいや、自分から質問しておいてふーんは無くない??
なんて思ったけど口には出さなかった。
「…浮気、すんなよ」
蒼汰くんはそれだけ言うと教室を出ていった。
「…へ?」
ん????
んんんん?????
『…浮気、すんなよ』
はい???
浮気、すんなよってどの口が言うんだ。
お前も浮気してるのに。お前はいいんか、浮気して。
どんだけ自分勝手なんだよ。
そもそも、浮気なんてするわけが無い。
に、しても話これだけ…!?
え、5分も満たないじゃん。