輝く太陽のようなきみと、永遠を。【旧ただキミ 修正中】


え、いやほんとにまって……、


わざわざこの話、放課後に聞く必要あった?

あの昼休みの時に聞けばいいのに。

え、待って本当に意味わかんない。
時間無駄にした気分。


というかこれだけの為に真綾たちに待ってて貰ったの申し訳ないな。



なんて、思いながら私は下駄箱へ向かった。


下駄箱へ着くと、即にローファーへと履き替えて昇降口でスマホをいじっている2人を見つけた。


「ごめん。お待たせ」



「いーよ。ていうか早いね」


もっと長くなると思ってた、と真綾が呟く。


「そういえば、さっき私トイレ行こうとした時にすれ違ったよ、長谷川くんと」

と陽菜。

「え?まじ??

そんなすぐ話し終わったの?」

真綾は信じられない、と呟いている。


いや、本当にね。私も思うよ。
こんなすぐ終わるなんて誰も思ってないって。


「で、話の内容なんだったの?」

食い気味に聞いてくる真綾に対して、


「こら、真綾。

直ぐに食いつこうとしないの。悪い癖だよ」


「えー!だって知りたいじゃん〜」


ムッとした顔をする真綾。

「汐音だって、もしかしたら話したくない内容かもしれないのに、

それを聞くのは間違ってるよって私は言いたいの」


「…それも、そうか……ごめんね、汐音」


陽菜の言葉に納得したのか先程まで私を見つめていた瞳を下に向けた。


「……ううん。

とりあえず、話の内容は帰りながら教えるよ」

そう言って私は、上履きを脱ぎ、ローファーに履き替え用とした時ー…。



「………っ、」

ーガタン


一瞬目眩がしてよろけてしまった。


そして2人はハッとして一目散に私の元へ来た。


「汐音!大丈夫!?」


「…だ、大丈夫…ちょっと目眩がしただけ…。

ちょっと休めば平気……」


そう言って私はその場に座り込んだ。

……最近、目眩することが増えてきたな。


…もしかして、進行してるのかな…。


「ほ、保健室いくよ汐音」


「そうだよ、私と真綾で両肩支えてあげるから保健室行こう?」


優しく問いかける2人に私は……


「……ううん。本当に大丈夫。

少ししたら良くなるからさ…本当に」


「……でもっ、」


「大丈夫。

それに、私このあと病院行くからさ、」


そう言うと2人は、分かったと言って私の両サイドに腰を下ろした。


そして、私の気分が良くなるまでずっとたわいのない話をした。







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