やっぱり、好き。
大げさにため息をつきながら机に突っ伏す。
となりの男子は去年一緒のクラスでもなければ、名前すら知らなかった。
そのときだった。
「俺、大林颯汰(オオバヤシソウタ)。サッカー部よろしくなっ!」
いきなり隣に話しかけられてビックリした私は、
「あっっ ! は、はいっ。夕月朱音(ユウヅキアカネ)です。ソフト部です!」
ヤバイ、なんか挙動不審になっちゃったかも !
すると、彼は笑った。
「朱音ちゃんか、おもしろいね笑」