33322
その日の夜。
久しぶりに奏汰くんからのLINE。
開くとそこには、
『33322.』
なんだろうこれ。なにかの暗号?
そこには数字の羅列。
とりあえずわからないから聞いてみることにする。
『奏汰くん?33322ってなに?』
ピコンッとすぐに鳴るLINEの音。
『久しぶりに志穂とLINEした。返信、来ないんじゃないかって思ってた。』
何言ってるんだろう。私が奏汰くんからのLINEを無視できるわけがないじゃないか。
『奏汰くん?』
私はなんて書いていいか分からなくなって、
ただ君の名前をもう一回呼んだ。
『詩穂、俺迷惑なんかじゃないよ。むしろ詩穂と話せない方がいろいろ支障が出る。』
『え、えぇ!?』
『志穂は気を使ってなのかもしれないけどそんなことしなくたっていいから。あのときすぐに教室出て行っちゃったからさ、言おうと思って。』
『そうだったんだ。私の方こそごめんね、突然避けたりなんかして。奏汰くん言うなら私また話しかけたり、LINEしてもいい…?』
『もちろん。』
『じゃあ、これからも仲良くしてください』