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ボンッとケータイをベッドに投げつけてまた寝ようとしたつかの間、今度はLINEじゃなくて電話がかかってきた。




プルルルルル………


「あーーー!!もううるっさいな!!!なんだよ!いーよもう寝ないよ二度寝なんかしないから!!」



私は勢い良くそのベッドに投げつけたケータイを拾い、電話に出る。




『そんなキレなくてもいーじゃないですか、二度寝しようとする美琴さんがもともと悪いんだし。』


「っ何をーー!?例え暇だったとしても!!仮に私に何か用があったとしても!!せめて8時か、9時になってからLINEしてこいよ!!それくらいの常識くらいいくら夏輝でも分かるでしょ!?」




『俺にそんな常識があるとでも?』


「開き直るな!!」


『まーいいじゃないですか。おかげで美琴さん目冷めたでしょ?良かった良かったー俺のおかげー』







この調子のいい事しか言わないちょっと腹立つ後輩。奴と出逢ったのは去年の春。


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