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「はぁ、はぁ、はぁ…」




…あんな一生懸命な夏輝を見たのは初めてだ。




でも、今日はたまたま気が向いてたまたま朝練に来ていただけかも知れない。



そう、今日の私のように。






しかし気になった私は次の日も早く学校に来て、弓道場に来てみた。



するとまた、そこには夏輝の一生懸命に弓を放っている姿。



バシンッ




「…よし、」




ガサガサッ



「…っ!?」





やばい、コケた!!見つかったかも…!?



夏輝はまた何事もなかったように弓を引き出した。


ホッ良かった気づかれてないみたいだ。






でも翌々考えてみるともしかして夏輝は毎日朝早くから来て、練習をしていたのかもしれない。




私が知らないようなところで一生懸命努力していたんだ。



そりゃ、上手くなる訳だよ。







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