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ある日の放課後。


私は丁度ゴミ捨て当番でゴミを捨ててくる途中だった。


そしたらそこで夏輝の姿を見つけた。




何やら誰かと喋っているようだ。





最近よく夏輝のこと見つけるんだよね。
なんでなんだろう。よく出くわすのかな。



















「柿崎くーん!今1人ー?」


「夏輝くんっ!今日調理実習でマフィン作ったんだよー♪だからぁ、夏輝くんに愛美からプレゼントー♡」



「ちょ、あんた何抜けがけしてんのよ!」


「えー、別にいーじゃん♡」


「はあ!?」





夏輝に話しかけまくり、回りを取り囲む一年女子たち。






「あー、俺人が作ったものとか食えないんだよね。だからごめんね、他あたってくれる?」





そしてそれを笑顔であしらう彼、柿崎夏輝。




夏輝のやつ、よくやるなぁ。


っていうか、夏輝ってモテるんだな。私初めて知ったかも。




そう言えば夏輝って顔はすごい整った顔してるんだよね。そりゃモテて当然か。




そんなことを考えながらボーっと夏輝のいる方を見ていると、ふと、不意に夏輝と目が合った。



パチッ


こっちを見て、目をパチパチと瞬きする夏輝。



そしてすぐに満面の笑顔なり、私のいる方へ歩いてくる。




(わ、なんか来た)



「美琴さん!」













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