33322





...伝えるって言ってもどうやって伝えよう?






直接?.........ムリ!恥ずかしすぎる!!



じゃあ、夏輝のように電話で?




それもムリ!!声が多分出なくなる気がする!




「......あ、」




そう言えばこの前当回しな告白の仕方!!みたいなのが雑誌に書いてたっけ。それなら私でもできるんじゃないかな。




LINEを開いて夏輝にその暗号を送る。




ほら、これなら告白だって気づかないかもしれないじゃん?



夏輝だしね。







いや、本当は気づいてくれなきゃ困るんだけど。





『33322』




送った矢先すぐに返信が来た。




『何これ』



『さあ?なんだろうね?解読してみな、出来るならね』



ああ!私はまたケンカ腰に!

なんでいっつもこうなの!?






すると数分後、ピコンッ鳴るLINE。




『...美琴さん、解読できましたけど』



え、まじで早!!こんなに早く!?



『なんか、美琴さんらしいですね、こうやって当回しに言ってくるの』




『やっぱりちゃんと言った方が良かったよね...』



『え、美琴さんには無理だと思うよ』



『何をー!?』




『でも、ちゃんと伝えてくれたから嬉しい。だってこれ、33322って好きってことでしょ?』




『はい、そうです』


『なんでいきなり敬語(〃゚艸゚)クスッ』



『顔文字うるさいから。そうだよ、私は夏輝が好きだよ』



『ごめんごめん(。・人・`。))ゴメンネ』



『だから、人がちゃんと真面目に話してるのに!!』



『うん』

『俺も美琴さんが大好き。』



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