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君は毎日黒板を綺麗にしてたっけ。
だからたまたま私が他にやる仕事がなくて、
黒板を綺麗にしてたとき身長が低いから上の方が届かなくて君が無言で消してくれた。
その時、ほんとは優しい人なのかなって思って、もう君のこと怖い人だなんて思わなくなった。
それから授業中に君がとんちんかんな答えをいって皆で大笑いして。
「えーと、じゃあ奏汰くん答えてー」
「えっ!俺ですかっ!?」
話を聞かないでぼーとしていたらしい君は、
「え、えと、死にました。」
ちょうど現代文の授業中で
ほんとは生きている作者を間違って死んだとか訳のわからないことを言って。
「ちょ、奏汰お前それ、じゃあこの著者だれだよ!この話誰書いたことになんのw」
「えっ!?あ、そ、そっか!!」