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「そうなんだ!実は私も漫画とか好きなんだー」



「え、早乙女さんもっ!?何読むのー?」



「えーとね少女漫画がほとんどだけどいろいろ読むかな。」




「そっかー」




それから漫画の貸し借りをするようになった。



「早乙女さんが面白いからって貸してくれたやつ、すごい面白かったー!」



そういって私の席に
楽しそうな顔をして来る君。



「ほんとー?良かったー」


嬉しかった。


私に笑いかけてくれるなんて今まではなかったことだから。



だからとびきりの笑顔で笑いながら私は君に言った。




「私もね、奏汰くんが貸してくれたやつすごい面白いと思ったよ!貸してくれてありがとう。」





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